講評

2013年5月5日 B級ダンス競技会

開催日   : 2013年 5月 5日(日曜日)

開催場所  : 品川グランドホール

競技会名  : B級ダンス競技会

競技区分  : アマチュア・ラテンアメリカン部門

講評担当  : 早川午朗 先生

 

DSCJ  D級 ラテン

予選サンバ

 

122番 女性の表情がいいです。

133番 動きが滑らかです。

140番 女性の表情がいいです。

142番 元気がよく、好感がもてます。

150番 音楽、ムーブメント、ポスチャー、すべて自然でいいです。

154番 元気がよく、好感がもてます。

155番 動きが滑らかです。

 

予選ルンバ

 

122番 ルンバのほうが得意なのか、自信が見えます。

133番 上手なのですが、表情が少ないのがもったいないです。

136番 ルンバのほうが得意なのか、自信が見えます。

144番 ルンバのほうが得意なのか、自信が見えます。

153番 ダンスは良いのですが、背番号が見えませんでした。

 

準決勝 

 

153番 女性の表現が素敵です。

133番 上手いのですが、おとなしいと良さが隠れてもったいないです。

150番 すべてが安定しています。エレガントですね。

 

目に留まった選手を挙げてみました。挙がっていない組は下手という訳では決してありません!

予選はチェック法ですので、上手いか、そうでないか、ではなく、目に留まるか留まらないかで決まります。上手く踊っていても、場所が悪くて背番号が見えにくくて落ちてしまうことがよくありますので、ステップの構成に気をつけましょう。

審査員は、それぞれ自分が見るポイントを決めて見ています。

  • 音にあっているかは勿論、良い音で踊っているか。
  • 動きが滑らかであるかは勿論、バウンスなど、種目の特性を表現しているか。
  • まっすぐ立っているかは勿論、カップルでバランスよく立っているか。
  • 種目の雰囲気を理解して二人で表現しているか。

など、いくつかのポイントのなかで優先順位が多少違うことで結果が違ってきます。勿論、全部出来ていれば優勝ですよね。

全体的に相手を見る(感じる)事を意識すると技術的にも解決することが多いのではないでしょうか。

 

 

 

DSCJ  C級 ラテン

 

予選

 

44番 男性の表情がいいです。

55番 よく踊っています。プレゼンテーションがいいです。

85番 二人とも表情がいいです。

87番 よく踊っています。

105番 動きはよいのですが表情がおとなしいのがもったいないです。

115番 雰囲気のあるダンスを踊っています。

117番 動きはよいのですが表情がおとなしいのがもったいないです。

121番 いい動きをしています。

122番 女性の表情がいいですね。

 

準決勝

 

78番、87番、121番 元気があっていいです。

120番、44番 ルンバの雰囲気がよく出ています。

 

ジュブナイルラテン

 

準決勝 

 

全員、音が大変良く、見ていて気持ちがいいです。レベルが高いですね。

あえて言えば、チャチャチャの音をクリアにしようとしすぎて、ネックアクションが極端になる時があるのですが、これは指導者の方の方針でしょうから、徐々に落ち着いて、いずれちょうど良くなると思います。将来が楽しみですね。

これくらいの時期は、踊りをまとめる事よりも、踊る事の楽しさや、恥ずかしがらないで人にアピールして、まわりから褒めてもらう事で、外に表現する事を当たり前だと思ってもらうことが一番だと思います。

 

 

 

ジュニアラテン

 

準決勝

 

今日はレベルが高いですね。

ジュニアになってくると、落ち着いて来るので、技術的にレベルが上がります。

ですが、落ち着いてきた分、恥じらいも出てくるので、表現に徐々に差が出てきます。ここで恥ずかしがらないで表現すると成績が上がってくると思います。

 

ジュブナイル、ジュニアとも全員レベルが高く甲乙つけがたいです。

あえていえば、32番、133番、150番、162番、181番は全体的にバランスがとれていて安定感があるので、安心して見ていられます

 

特にジュブナイルの186番のリーダー役の女の子とジュニアの178番のリーダー役の女の子のボディリズムと180番のカップルのプレゼンテーションは目を見張るものがありました。このまま良いところを残してレベルアップしてくださいね。

 

 

 

DSCJ  N級 ラテン

 

準決勝

 

これはジュニアとアダルトが同時に踊っているので審査が割れるでしょうね。

 

159番、164番は標準的なダンスで、165番、166番がアダルトでは表現力もあり、レベルが高いです。対して、162番はジュニア独特の音感のよさが武器です。

 

チャチャチャは音やスピード、ルンバはそれぞれの感情表現や二人の雰囲気が見えると有利だと思うのですが、審査員がどれを優先順位の一番に持ってきているかで順位が変わりますので難しいです。

 

165番のパートナーと166番のパートナーは特にルンバの表現がいいですね。

162番のパートナーも表現が良かったです。

 

 

 

DSCJ  B級 ラテン

 

準決勝

 

52番 大変よく踊っています。

57番、53番、50番、よく踊っています。パートナーを見て踊るともっと一体感が出てくると思います。

48番 音がクリアで非常にいいです。

49番 パートナーがとてもいいです。

54番 各種目の雰囲気をよくつかんでいると思います。

51番 立ち方がストロングでいいです。

48番、54番はフィーリングもいいですね。

55番 リーダーがダントツに上手です。種目ごとのフィーリングが変わると、もっと良くなると思います。

 

このクラスになってくると、かなりダンスが洗練されてきますので、成績を取る為には何か武器が必要になってきます。

先ほども言いましたが、必要最低限の技術は勿論、表現力の点で、A級選手に成るべく、A級選手としてふさわしいダンスを踊れているかという事が重要になってきます。

 

フィーリングと雰囲気、同じ様な意味で漠然と考えがちですが、フィーリングはそれぞれが感情を込めて踊る時に見える(感じる)オーラとか、匂い、の様なものと思っていただければいいと思います。それに対して、雰囲気(アトモスフィア)とは、そのお互いのフィーリングが混ざって、例えるなら、複雑で重厚感のある絵画や、色々な種類の香料を混ぜて、つけた後に徐々に香りが変わってくる香水の様なものだと思ってください。

 

ですから、相性が合っていなければ、お互いそれぞれがいいものでも、ちぐはぐになってしまうし、逆に悪く見える時もあります。自分達に合っていて、尚且つカップルで総合的に良く見えるものを二人で話し合って作り上げるといいと思います。

 

B級位になってくると、ポイズ、フットワーク、コネクション(リード&フォロー)、ムーブメント(ボディアクション)などを単体で気をつけるのではなく、音楽に対してどう関連づけてしているかがポイントになってくると思います。

 

一般的なダンスは、音楽を自分一人の体で表現するものですが、この社交ダンス(競技ダンス)は、それを二人で協力して、ひとつの作品に仕上げるカップルダンスだと言うことをあらためて理解して踊ると、今以上に挑戦しがいのある楽しいものになると思います。

 

話がそれてしまいましたが、

 

48番 スピード感

55番 無駄のないきれいな動き

53番 きれいなポイズ(シルエット)

54番 表現力

52番 表現力

57番 パワフルさ

 

が、今のところのそれぞれの武器だと思いました。後はそれを無くさないで、さらに他の武器を手に入れると、次回の成績が変わってくると思いますので是非頑張ってください。

 

 

 

ソロダンス

 

初めて競技会をじかに見ましたが、一人で踊っていても相手が見える選手がよく見えました。ただ、恥じらいがあるのか、表現がおとなしい印象をうけました。アピールしてこその競技会ですから、もっと楽しんで、アピールしながら踊っていいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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